こんにちは!はまじーです!
皆さん堤防や足場の高い磯から魚をギャフで取り込む際、タモ網やギャフを使われるかと思います。
しかし、長いタモ竿はどうしても構造上取り回しが悪いため、魚が暴れたり岩や岸壁にぶつけたりした際に破損してしまうリスクがあります。
そうなった場合せっかく苦労して掛けた大物だけでなく、タモ竿やらギャフやらの大切な道具まで失ってしまいます泣
そこで!今回おすすめするのがこのNAKAZIMA社のフライングギャフシステム専用アダプターパワーアダプターⅡ
そこでパワーアダプターⅡを購入してかれこれ半年間くらい使ってみました。
今回は使い方と半年間使ってみてわかったメリットやデメリット、そしてデメリットを解消する はまじーおすすめのセッティングを紹介したいと思います。
フライングギャフとは
堤防などの足場が高い場所でギャフを使用して大型魚のランディング(取り込み)を行う際、不意に魚が暴れてタモ竿が破損したり、ギャフから魚が外れたりすることがあります。
それらを防止するため、パワーアダプターⅡでは魚をギャフで刺した後にギャフ先がタモ竿から外れるようになっていて、ギャフ先に結びつけたロープで魚を引っ張り上げる仕組みになっています。
パワーアダプターⅡのセッティング方法
まずは通常仕様
準備するもの(通常仕様)
①タモ竿(ギャフ竿)
②ギャフ
③パワーアダプターⅡ
④ロープ(今回はポリエステル素材の6mm)
セッティング(通常仕様)
⇩の順番につなげていきます
その後⇩の画像のようにギャフにロープをくくりつけて
完成!!
パワーアダプターⅡを導入してからしばらくは、このシステムを使用していました。
しかし、使っていくうちにある問題が…
これ、ロープかさばってめっちゃ邪魔!笑
魚をギャフ打ちしようとする際に足にロープが絡まりそうで割とうっとおしいんですよね汗
あと、ロープの収納法にしても
最初はこんな感じで⇩巻きつけてたのですが、いざ魚をランディングするときにこのロープをほどくのに割と時間がかかったためボツ
これは⇩輪ゴムで止めてますが、以前はマジックテープ付きのバンドで巻いていた時期もありました。
しかしこれもバンド外した時にロープがばらけてやや使いにくいのと、見た目が…
そこでロープをコンパクトにまとめることができ、さらに必要時にはスムーズにロープを出すことができるシステムがこちら!!
⇩ ⇩ ⇩
解説していきます!
準備するもの(コンパクト仕様)
①タモ竿(ギャフ竿)
②ギャフ
③パワーアダプターⅡ
④ロープ(今回はポリエステル素材の6mm)
⑤ポーチ
⑥カラビナ
①タモ竿(ギャフ竿)
これに関してはギャフやタモを先端にねじ穴で固定する一般的なタイプなら基本的になんでも大丈夫です。
使用したい場所に応じて適切なサイズを選びましょう。
※場所ごとにざっくりタモ竿の必要な長さをまとめてます。
タモ竿の長さに悩まれている方は参考にしてみてください。
磯・低い堤防 | 一般的な堤防 | 沖堤防等の大型堤防 |
3~4m | 5m | 6m~ |
個人的には堤防での使用がメインになる場合は5.5mあたり、磯での使用がメインになる場合は3~4mを購入しておけば基本的に問題ないかと思います。
※大は小を兼ねる理論で長いのを買うのも悪くはないですが、伸ばした際にだるんだるんになって使いにくいです。
②ギャフ
フライングギャフはロープを使用するため、必ずロープを通すことができる穴があるタイプのギャフを選ぶようにしましょう。
余談ですが
ギャフの先端が運搬中にあちこち刺さりそうで心配…という方向けに、ギャフを安全に運搬する方法をまとめた記事もありますので一緒にどうぞ
③パワーアダプターⅡ
余談ですが、ネットでパワーアダプターⅡを購入する際はギャフとセットで販売されている商品もあります。
特にギャフに対してこだわりがなければそちらを選んでいただいてもいいかと思います。
④ロープ
ロープも材質がいろいろあるため迷ってしまうところですね。
個人的には対候性や耐水性に優れており、摩擦にも非常に強いポリエステル製のロープを使うのがおすすめです。
太さも悩みどころですが強度を求めてあまりに太い糸を選ぶと、結ぶの大変なので6mmあたりを選んでもらうと良いかなと思います。
⑤ポーチ
ポーチは背面の固定ベルト部分が横向きであれば、基本好きなものを使ってもらって大丈夫です。
しいて言うならば、ポーチの中にDカンがあるとロープを結び付けられるため便利です。
⑥カラビナ
釣具店で安価なカラビナも販売されていますが、ファッション用のカラビナは耐久性が低く破損の危険性が高いです。
登山用などの強度が高いものを使用されることをオススメします。
作り方(コンパクト仕様)
それでは作り方を解説していきます!
①ロープをタモ竿の全長より長く切る
購入したロープがタモ竿の全長より少し長いくらいならそのまま使用していただいて大丈夫です。
ただ、あまりに長すぎる場合はタモ竿の全長に合わせて切って使用したほうが扱いやすいです。
※ロープをカットした端の部分はそのままにしておくと編み込みがほどけていってしまうため、
いろいろ方法はありますが私はライターであぶって固めました。
あまりライターの火に近づけず、遠火であぶると焦げにくいです。
※この方法はポリエステルなどの化学繊維素材のみ使えます。天然素材のロープでは使用できないため注意してください。
②ロープを端からポーチの中に詰めていく
①のロープをポーチの中にらせん状に巻きながら詰めていきます。
この時、ポーチの中にDカンがあればロープを結び付けてから詰めていきましょう。(特に強度は必要としないため結び方はなんでも大丈夫です。)
③ロープの端糸をカラビナに結び付ける
ポーチに糸を詰め終えたら、端糸をカラビナに結び付けます。
ここは魚の重さを直接受ける場所になります。そのため、私は結束強度が高い漁師結び(完全結び)で結んでいます。
余談ですが…このカラビナはギャフと直接金属同士で接触する箇所になります。
今現在私はこのシステムでずっと魚の取り込みを行っています。
私の場合、足場の高さによってフライングギャフのシステムを使用したりしなかったりする場合があるため、システムの着脱ができるようカラビナを装着しています。
一方で金属同士が接触するのは破損のリスクが高いのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
その際はロープの端糸をカラビナではなく、ギャフに直接結びつけるのがおすすめです。
そしてこの時点でこんな感じになります。
④タモ竿にパワーアダプターⅡと③のシステムを装着
ではパワーアダプターⅡとシステムを装着していきます。
まず、タモ竿にパワーアダプターⅡを連結させ、その先にギャフをつなぎます。
次にロープが入ったポーチを後ろのベルトを使い、タモ竿に固定します。
そして出来上がったものがこちら!!
これは…スタイリッシュ(自画自賛)
使い方
使い方はとても簡単!!
タモ竿を伸ばすときにロープが一緒に必要な長さだけ伸びていきます。
タモ竿とロープを一緒に握った状態で魚にギャフをかけます。
あとは魚の重さでパワーアダプターⅡが外れるため、ロープを持って陸にあげることができれば取り込み成功です!
※かにかまバーはこの後 はまじーがおいしくいただきました。
システムのもう一つのメリット
実はこのシステム、ある商品から発想を得て考え付きました。
それは、スローバッグと呼ばれる川や海で落水した際に投げる救命道具です。
つまるところこのシステム、ロープを詰めているポーチを投げることによって、簡易的ではあるものの緊急時に救助ロープとして転用が可能になっています。
※近くにスローバッグがない場合の落水事故における緊急対応として使えなくはないというだけで、これがあればスローバッグは必要ないという意味ではありません。(スローバッグは釣り人全員が所持しておくのが望ましいです。)
最後に
コンパクト仕様のフライングギャフの解説いかがでしたでしょうか。
堤防や足場の高い磯で釣りをすることが多い方、タモ竿が破壊されるリスクの高い超大型魚狙いの方などに特におすすめのシステムとなっております。
このシステムを使ってぜひまだ見ぬ大物をゲットしちゃってください!
今後も皆さんの釣りライフに少しでもお役に立てるような情報を発信していきます!
今回使用したものまとめ⇩⇩⇩
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